【“最凶”超能力中学生】魔夏少女(1987) - 感想
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魔夏少女(1987)
原田美枝子・小川範子の伝説衝撃ホラー! 放送当時、衝撃的な映像で話題を呼んだ伝説のオカルトドラマ。(C)TBS 初公開日: 1987年8月12日
(引用:Amazon.co.jp: 魔夏少女【TBSオンデマンド】を観る | Prime Video)
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ずっと気になっていたホラードラマを先日初めて見ました。
その名も『魔夏少女』!
1987年に放送された単発のドラマで、夜9時の地上波で放送されたそうです。
「衝撃的な映像で話題を呼んだ」と説明にあるように、
今では絶対に放送できないと思われる描写があって興味深かった。
おそらく今の地上波では夜9時どころか深夜でもなかなか難しいのでは?
「衝撃的な映像」とは終盤の描写・・・もう言ってしまいますね。
三宅裕司さんの頭が吹き飛ぶシーンの事を指すんでしょうが、それ以外にも表現的に「危うい」部分が少々。。
1987年っていう時代でしょうか。
人によっては不快に感じるシーンも多いです。
詳しくは言いませんが、そこら辺は見て確認して頂きたい。
さて、このドラマの魅力は何と言っても小川範子さん演じる主人公・木下綾。
彼女は小学生の時に念じると他人を出血させる能力を手にします。
この当時は自分で力をコンロトールできず、嫌いだと思った人を次々と死なせてしまいます。
しかし物語中盤、中学生になった綾はその能力を自由に使えるようになっていた。。
このドラマが怖いと思う点は、単に超能力のホラー的描写だけではなく、それによって家族が崩壊していく様子ですかねー。
途中で綾の秘密に気付いた母親(原田美枝子さん)は、今まで彼女がしてきた事を隠して、能力を使わないという事を娘に言い聞かせ、共に生きていこうとします。
しかし中学生になり、以前はコントロールできなかった能力を自分の意志で操れるようになった綾は変わらず気に入らない人間に対して攻撃するようになっていた。
更にタチが悪くなってますね(笑)
気付いた母親は止めようとしますが、娘に傷付けられてしまいます。
恐怖に震える母親はついに夫(三宅裕司さん)へ相談しますが、当然そんな話はなかなか信じてくれない。。
ここら辺から凄まじい展開になっていきます。
時折、昼ドラを見ているような感覚になりましたがw
早く寝なさいと言う母親に対して「ナマ言ってんじゃないわよ」
悪ガキ同級生に超能力で攻撃した後「ちょっと懲らしめてあげただけ」
この能力を支配下に置いた後の綾は、性格も小悪魔と言えば聞こえはいいが、、、ほとんどサイコパスですね。
正直この物語自体は、陰惨で見ていて良い気分にはならないかもしれないですが、私はこの綾のキャラに関してはめっちゃ可愛いなと思ってしまった(笑)
まあその後小悪魔どころか完全に最凶モンスターと化してしまいますけど。
それで最終的に三宅裕司さんがヒデエ事になるわけです。
このドラマ、できれば2回試聴する事をおススメ。
前半に出ていた何気ない日常的なシーンが、後のストーリーに関連付けられています。
伏線回収が気持ち良い作品でもありますね。
例えば、母親が料理を焦がしてしまい、綾が「焦げ臭い」と言うシーンがありますが、それが後の悲しい展開に繋がっていたりします。。
内容を理解してから再度鑑賞すると、違った感覚が得られるかも。
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そんな魔夏少女の物語や、主人公のキャラクターからして彷彿とさせるのは...去年に見た『エスター』(2009)や『ケース39』(2009)ですね。
どちらも娘の狂気に苦しめられる家族を描いていたと思います。
あといずれ見ようとは思っているのですが、『キャリー』(1976)とかも超能力少女という点では近いのかな。
今回、本作品はPrime Videoから見ました。
これVHSは出てるみたいなんですが、DVDにはなってないんですよね。
まあ映画ではなく単発のドラマですし。。
でもこれほどの名作が世にあまり知られていないというのは惜しい(そういう思いもあり今回記事にしました)。
Amazonで配信はあるとはいえ、やはりDVDかブルーレイ化して欲しい。